私の数珠は祖父からのお下がりです

お葬式と言えば、数珠です。
私の場合、まだお葬式が良く分かっていなかった子供時代に、皆が手にしているものの、自分だけが持っていなかったものとして、数珠が心に刻まれたことも影響しているのだと感じます。
具体的に、数珠を何に使うのかも分かっていませんでしたが、とにかく大人達が手にしている数珠が眩しく映ったものです。
大きくなったら、それなりに良い品を手にしようと心に決めていましたが、意外なところから数珠が手に入りました。
それは、祖父が使っていたものです。
数年前、祖父が亡くなり、遺品整理の際、生前使用していた数珠が出てきました。
真っ先に、欲しいと手を上げたのが私です。
数珠のお下がりは良くないという話もある様で、祖母は難色を示していましたが、私は気にしませんし、大好きな祖父が使用していたものですから、抵抗もありませんでした。
私以外に、希望者もいなかったので、見事、数珠を手に入れたわけですが、やはり、しっかりとした数珠を持つと身が引き締まる思いです。
祖父の数珠の出番はないに越したことはありませんが、持参する度に、祖父が近くにいる様で、少し嬉しくもあります。

年始に祖父が亡くなり、葬儀がありました。

昨年末に大好きな祖父が他界し、年明けに葬儀を行いました。
身内の葬儀に参列するのはしばらくぶりでした。
祖父はいろいろな所で役員等をしていたので、葬儀の参加者やお花なども、今までに見たことのないほどの数でした。
葬儀の時の写真も、今はデジタルで明るい画面にきれいな画像が映し出され、結婚式のように、入り口にはメモリー(生前の思い出の写真)がたくさん飾られていました。
一番印象的だったのは、入り口のメモリー横に立っていた祖父の名前を漢字一字ごとにあいうえお作文のようにして、祖父の人柄を表す標語を作って、その言葉に合うように微笑む祖父の写真を、これも電光掲示板のような形で映し出している看板があったこと。
私が祖父に対して人一倍思い入れがあったということもありますが、ずっと心に残る葬儀となりました。
日本は葬儀にお金がかかりすぎるといわれますが、大切な人とのお別れの場を、彩ってくれるものですので、心のこもった葬儀になって、良かったと思います。

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